樹のシェアに関して
何件かFBでシェア頂いております、Story 樹 いかがでしたか?
皆さんに見てもらえるなんて嬉しかったです^^
ありがとうございました。
次は、コラムなども・・・と、考えております。
Story 樹 第5話
朝。
昨日の事を思い出す。
「別れようか。」
「でも・・・。」
「今まで、悪かった。」
今までの辛さでか。
涙がでるが、「昨日はごめん。もう、がっかりさせないから。」
とやっとでいった。
その後だ。
「結婚しようか。
どっちかで迷ったけど・・・。
もう、誰のとこにも行くな。」
拓真が私を引き寄せる。
眠る前のことは、何年も前からため込んだからか、心と体は嬉しいはずなのに涙がでていた。
朝食の準備為にベッドからでようと拓真をみる。
拓真は、まだ、眠っている。
いびきがいつもひどくて、眠れないことも多かったが、昨日の返事はYes・・・。
なんだか、笑ってしまった。
今日は、オムレツにハートを書こう。
朝日がまだでていないキッチンに立つ。
おとといからで、いろいろ変わったにも関わらず、行動と心は一緒のいつも道理の朝だ。
と、言えば噓になるのか。
レタスのハムサラダに
コンソメスープに
オムレツにハート。
と、浮かれている私をまた、笑ってしまった。
さあ、次は、寝坊の拓真を起こして・・・。
朝日が眩しくなってきた。
東向きの光の入る部屋で拓真がまだ寝ている。
キッチンから寝室に続くカーテンを開け、寝室に。
まだ寝ている拓真をみて、おかしいな、今日は、笑ってしまった。
完
【Story】 樹 第4話
住んでいるアパートから徒歩3分位のところで車からおろしてもらい、家に向かう。
冬の寒空のなか、歩いて帰る。
アパートが見えてきた。
冬だからだろうか?
帰りを待ってくれている人がいる部屋の明かりが、暖かく感じられる。
彼も、このように、帰って来るんだろうか?
さっき、彼と別れて、元カレの和己と付き合おうとして、軽くなっていた気持ちに何かがよぎる。
部屋に帰ると、彼は、友達との久々の再開を喜んでくれた。
が、私は、さっきのことで、少し気が重くなっていて、早めに布団に入った。
今、別れれば、こんなに良くしてくれた彼の拓真をがっかりさせ、寂しい思いまでさせてしまう。
それと比べると、このまま、拓真ときちんとつきあっていったほうがいい。
セックスレスは、たいしたことなく感じられた。
さっき、帰るときの部屋の明かりの暖かさをまた、思い出していた。
次の日、仕事から帰った彼からの一言が
「別れようか?」
だった。
笑顔まで浮かべていた。
昨日、食事の時に拓真の知り合いが同じ店にいたようで、それを聞いたらしい。
笑顔は、私が幸せになるんだなという気持ちからだったのだろう。
「でも・・・。」
セックスレスのことと昨日の理由で別れないことにした、と、全て打ち明けた。
すると、拓真も、セックスレスのことを打ち明けてくれた。
若いときに、フランス映画のような恋愛をして、別れた時の痛みが大きかったようだ。
聞いた瞬間『身を守るためにしないわけ?』と思った。
昨日の私の考え事はなんだったんだろうとか。
彼が
「今まで悪かった。」
と言ってくれた。
さっきまでの憤りが、なぜか涙にかわる。
彼が、私を引き寄せた。
その日は、何年ぶりだろう、抱き合ってから眠った。
続く