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【Story】 樹  第二話

第二話
 
 
そんな日々の中で、とある日、携帯に電話が来た。
 
彼との食事が終わってからの時間だ。
 
 
最近、着信があるのは、親か置き薬屋の在宅確認とか・・・。
 
彼といる時間が良く、色々な人と疎遠になっていた。 
 
 
名前をみると 
 
 
 
 
元カレだ。 
 
電話には出なかった。
 
 
 
別れて、9年になる。
 
今までで一番好きになった人だが、彼から連絡が来なくなり、理由も聞いたが、やはり、連絡がなかった。
 
 
 
この前、寂しいときに、あいさつ程度のメールを送ってしまっていた。
 
もう忘れている位前だが。
 
 
 
 
そして、電話の後、メールが来た。
 
 
『今日、会いませんか?』
 
 
 
 
流石に、動揺した。
元カレの、声・表情・しぐさ・話口調、全て思い出してしまった。
 
目の前で、ずっと私といてくれた人がテレビを観ている。
切なくなって、彼の近くに行くと、いつもの優しい目で、どうしたのという表情をみせる。
 
こんなに、いい人が、こんなに近くにいて問いかけてるのに、何も答えられない。
 
もっと、繋がりたい。
 
 
と、言えなくて、ただ、彼の肩に手をまわし、胸に顔をうずめた。
 
 
 
 
 
その日の夜は、彼の腕に抱き着いたまま眠ろう、とは思った。
 
しかし、何故、5年位セックスレスかなと、思うと、また、以前からの悩みで悶々としてくる。
そこに、元カレからの連絡からの以前の元カレを好きだった気持ちが、絡んで、彼とベッドに入ったまま、メールをしてしまった。
 
 
 
『明日、食事に行きませんか?』
  
 
 
 
 
続く